First principles thinking / 第一原理思考
🌲

First principles thinking / 第一原理思考

🌲

First principles thinking(第一原理思考)は、イーロン・マスクが使っているとして広まった複雑な問題をかみ砕くことでオリジナルの解決策を生み出すための思考法のこと。

🔖 もくじ

💡 第一原理思考について

第一原理思考では、複雑な問題を自分で確実だと言い切れる基本的な要素に分解し、そこから再構築していくことがキーポイントとなる。この、「核心要素に分解→より効果的に組み合わせる」というサイクルの繰り返しにより、複雑であいまいな問題に形を与えてアプローチしやすくすることができる(例:どうすれば自分のビジネスをより利益化できるか)。また、イノベーションを促進し、現状を打破する必要がある状況でも使うことができる。(例:誰もが宇宙旅行できるようにするにはどうすればいいのか?)

✂️ 使いかた

1. 現在の問題を特定・定義する

まず、今ある問題は何かをひとことで定義してみる。(例:自分は何のためにこの問題を解決しようとしているのか?)

ヒント: なるべく20文字ぐらいの短い言葉で問題を設定してみよう。そしてそれを目標もしくは仮説としてフレーズ化する。例:「自分のビジネスの収益性をより高める」

2.問題を基本原則レベルにまで分解する  

イシューツリーを使って問題の根幹を占める核となる要素を考える。その際以下の質問について考えるとよい。

  • この問題の構成要素は何か?
  • この問題/システムが依存している根本的な原則は何か?
  • 今のところ何が証明されているのか?
  • 確実に正しいと言い切れる部分はどこか?
  • より良いアプローチをするために一度これらの大原則に立ち返ることは可能か?

ヒント:イシューツリーを使うと問題をより細かい要素に分解することができる(おまけの読み物に関連リンクあり)。実際にはすべての問題をバラバラになるまで分解する必要はなく、たいていの場合は他の人よりも2~3層も深く掘り下げれば十分。例えば上に挙げた「自分のビジネスの収益性をより高める」という課題のイシューツリーを作るならば、

課題:「自分のビジネスの収益性をより高める」

方法1 <収入を増やす>

1.1 受注件数を増やす

1.2 価格設定の引き上げ

方法2 <コストを削減する>

2.1 レンタルコストの削減

2.2 原材料費の削減

2.3 給与費用の削減

となる。

3. ブレインストーミングで0から解決策を練る

ここまでで分解してきた問題の構成要素に対応できるような解決策をブレインストーミングする。 

イノベーションが求められている場合は、「ゼロから始めた場合、この問題を解決するための最も効率的な方法は何か?」 を考える。このとき、形態-機能バイアスにとらわれないよう注意すること。人は未来を思い描くとき、機能を第一に考えるよりも現在すでにある形態にしがみついてしまうことが多々あるからである。例えば、「空飛ぶ車はまだ発明されないのか」と技術の進歩が批判されることがあるが、実際のところは飛行機という空飛ぶ車がすでにある。まだ発明されていないという人は、「車の形」に固執しすぎて「空を飛んで移動できる」という機能を見落としているとも言えるのである。

🌊 使いかたの例

👉

有名な戦闘機パイロットで軍師でもあるジョン・ボイド氏も、実践的に第一原理思考を使う方法を思考実験を用いて紹介している

1. 現在の問題を特定・定義する

仮想の課題:今、自分の手元に水上スキー付きモーターボート・戦車・自転車の3つが揃っているとしたらこれらの部品から何が作れるか?

2.問題を基本原則レベルにまで分解する  

では、この3つのアイテムをそれぞれが持つ要素に分解してみよう。

  • モーターボート:モーター、船体、スキー板
  • 戦車:キャタピラ、装甲板、銃器
  • 自転車:ハンドル、タイヤ、ギア、サドル

3. ブレインストーミングで0から解決策を練る

例えば、自転車からハンドルとサドル、戦車からキャタピラ、ボートからモーターとスキー板を取り出して組み合わせればスノモービルをつくることができる。

📚Additional reading resources